クールなご主人様は溺愛中

「......」


けど、ちょっとだけ柔らかい物言いにドキッとした。


「じゃ、着替えるから」


そう言われて、部屋を出る。


あれ、今日って月曜日......。


学校っ！


「柴崎さん！」


見つけた人に柴崎さんの居場所を聞いて回った結果、すぐに見つかった。


「私、学校って......」


「ああ、言い忘れてましたね。里奈さんには、坊ちゃんと同じ学校へ行ってもらいます。
メイド・執事科がありますので、そこへ。あ、これ、制服ですよ」


渡された制服は、びっくりするほど可愛い。


「では、7時に玄関へ来てください」


「はい！」


制服の可愛さと、新しい学校へのワクワク感でいつもよりテンション高く返事をした。


あの人の部屋の掃除をして、身支度をして、鏡の前に立ってみる。