クールなご主人様は溺愛中
普段一緒に生活してて、ここまで冬夜くんが怒ったことがあったかな。


怒られていないというのは頭にあるのに、怖い。


「分かったら、どっか行け」


その子たちは、何も言わずに立ち去って行った。


「大丈夫か?」


「うん。ありがとう」


「多分、もう誰かがなんか言ってくることはないと思う。でももしなんかあったら、言えよ。すぐに」


「うん」


そう返事をすると同時に冬夜くんが私にもたれ掛かる。


「あー、よかった。無事で。車で待ってても全然来ねーし、携帯は出ねーし、ほんと、どうしたのかと」


本気で心配してくれたようで、嬉しくなる。


「次から、教室まで迎えに行く」


「え、いいよ。多分、もうないんでしょ?」


「......でも、行く」


「冬夜くん、大丈夫だから」
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