クールなご主人様は溺愛中
「ははっ。もう平気か?」


「うん。ありがとう。あ、お金......」


「これくらい、いいよ」


バイト代、結構貰えたからお金はあるのに......。


それからも2人で色んなのを見た。


パレードも見て、もうすっかり暗い時間。


「最後に、行きたいとこあるんだけど」


「どこ行くの?」


「内緒」


電車に乗って少し移動して駅を出る。


「わあ!」


大きなクリスマスツリーが立っていた。


「きれい......」


「ねえ、里奈」


「ん?」


「これ、クリスマスプレゼント」


縦長の箱を渡された。


「開けて」


かかっているリボンをといて箱を開ける。


ネックレスだった。


ハートのリングがチェーンに通してあって、控えめなのに可愛い。
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