クールなご主人様は溺愛中
朝、目が覚めると、6時。
眠い目を擦りながら、体を起こそうとすると思うように動かない。
「もー」
冬夜くんの腕が私の体に巻きついてた。
そーっと離すと、何とか抜け出して1人台所へ向かった。
お雑煮を作っていると、ドタドタッとものすごい音がした。
びっくりしていると、すぐにキッチンに冬夜くんが入ってきた。
「あっ、冬夜くん、おはよう。すごい音したけど大丈夫?」
そう言うと、聞こえているのかいないのか冬夜くんが私にもたれかかってきた。
「ど、どうしたの?」
「起きたら里奈がいなくて、焦った......」
そんなことで......。
「だいじょーぶ。冬夜くんが望むならずっといるよ」
冬夜くんのサラサラの髪を撫でると、愛おしさが込み上げてくる。