クールなご主人様は溺愛中
「これからは、私がいるよ」


「え......」


さっきあんなに不安そうだったのは、今までそうだったからだろうな。


この広い家にひとりぼっち。


どれだけ寂しかったんだろう。


「これからは、私がいる。だから、そんな顔しないで?」


そう言うと、冬夜くんは柔らかく笑って私を抱きしめた。


「うん」


それからは、なかなか離れてくれない冬夜くんを無理やり引き離して2人でお雑煮を食べた。
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