クールなご主人様は溺愛中
とりあえず、会えないわけじゃないことにほっとした。


「......冬夜くんを、お願いします」


「はい。お任せ下さい」


柴崎さんの穏やかな笑顔に安心して、笑う。


「里奈ちゃん、洗濯教えるから行こう?」


「あ、はい」


柴崎さんに一礼して、里紗さんについていく。


「洗濯物、干そうか」


広いベランダに出て、2人でたくさんの洗濯物を干す。


「学校は楽しい?」


「はい。すごく」


「そっか。いいなぁ、高校生。私も戻りたい」


私の高校の制服を着てる里紗さんを想像してみる。


絶対、モテるだろうなぁ。


「モテました?」


「あったりまえ。って、言いたいところだけどぜーんぜんよ」


「ええ?」


こんなに綺麗なのに。


「ふふっ。その反応が嬉しいわ」
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