クールなご主人様は溺愛中
にっこり笑う里紗さんは、やっぱり美人。


「私ね、同年代のメイドなんていなかったから、里奈ちゃんが来てくれてよかった。ありがとう」


「いえ、私も、里紗さんがいてくれて良かったです」


「ふふっ。そっか」


そんな和やかな時間を過ごした後は、それぞれの部屋に戻った。


「勉強でも、しようかな」


冬夜くんとは会いづらいし、というより忙しいかもしれないし、特にやることもない。


他の人は、結構掛け持ちで仕事を持ってたりするんだけど、
私は学生だからって理由で少なめにしてくれているみたい。


勉強を初めて1時間ほど経つと、ドアがノックされた。


不思議に思いながらドアを開けると、そこには冬夜くんが立っていた。


「......冬夜くん」


久しぶりの冬夜くんに嬉しくなって、すぐに部屋に入ってもらう。
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