クールなご主人様は溺愛中
れんげちゃんと悠くんは、私とずっと一緒にいてくれて、
お昼ご飯も一緒に食べてくれることになった。


「ねえ、里奈ちゃんって誰に仕えてるの?」


......。


「名前......、聞いてない」


「ええっ?!」


「どういうこと?」


そりゃ、驚くよね......。


「えーと、自分から名前を教える主義らしくて......、
私が教えてもらうのを忘れ続けてて」


「じゃあ、今日、聞こうよ!」


「うん、教えて、貰えるかな......?」


「絶対だいじょーぶ!」


れんげちゃんは、可愛い笑顔でそう笑った。


「2人は?誰に仕えてるの?」


「私は、普通科にいる同い年の男の子!」


私と一緒だ。


「俺は、執事になりたくてここにいるから、ご主人様を探し中ってとこ」


「でも、悠っていろんなお嬢様にスカウト受けてるんでしょ?」


「まあな。でも、俺の顔しか見てねーし」
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