クールなご主人様は溺愛中
そう言い放った悠は、少しだけ切なそう。


「俺は、俺の執事としての腕を見込んでくれるやつに仕えたい。執事にだって主人を選ぶ権利くらいあるだろ」


悠は、執事に誇りと尊敬を抱いているみたいだった。


そんな悠に私も尊敬しながら、同意する。


3人で会話をしているうちにチャイムがなり、お弁当を食べるのをやめた。


午後からの授業は、独特なものだった。


裁縫、料理、掃除......。


なんだか、花嫁修業みたい。


ううん、ただのメイドや執事としての基本業務の練習なんだと思うけど......。


その中でも、れんげの料理と裁縫の腕は、すごかった。


悠くんも、れんげには及ばないものの料理も裁縫も先生のお墨付き、
掃除に関してはれんげ以上だった。


対する私は......。
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