クールなご主人様は溺愛中
ううん、そんなの言い訳だ。


「もっと、頑張らなくちゃ」


「誰にだって、できないことはあるよ。
里奈ちゃん、勉強できるじゃない」


れんげちゃんは励ましてくれるけど、メイドにとってどちらが大事かって言われたら午後の内容だろう。


いくら突然雇われたからといっても、
しばらくはお世話になるはずだし仕事としてやってるんだからちゃんとできるようになりたい。


「とりあえず、裁縫からがんばる......」


「うん。無理しちゃ、ダメだからね?」


「ありがと」


まずは、何か一つ作ってみよう......。


そう決心して、れんげちゃんとバイバイをした。


「また、お願いします」


運転手さんにそう言って、車に乗り込む。


少し待つと彼も乗り込んできた。


「......お疲れ様です」
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