クールなご主人様は溺愛中

強くなったな

「里奈さん、今日はここまでよ」


「ありがとうございました」


マナー特訓を初めて半月。


ついこの前、基本マナーを全て学び、今は磨いている最中。


お母さんは、とにかくスパルタ。


でも、アメとムチが上手くて苦痛ではなかった。


「里奈さん、ずいぶん綺麗になったわよ。この調子ならあと半月で人前に出られるようにはなれるわ」


「本当ですか？！」


「ええ、本当よ。ほら、これから冬夜と出かけるんでしょう？いってらっしゃい」


私の頑張りを認めてくださっているのかお母さんは最初に出会った時よりもずっと優しく接してくださる。


「はい、いってきます！」


自分の部屋に戻ってワンピースにカーディガンを羽織る。


これも冬夜くんが買ってくれたものだ。


マナー特訓で覚えたメイクも軽くしてみて、冬夜くんの部屋へ行く。
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