クールなご主人様は溺愛中

決着

『今日、遅くなるから先に帰ってて』


学校が終わってからの放課後、私は冬夜くんにそうメッセージを送信した。


『待ってる』


うーん、それじゃ困るなぁ。


『遅くなっちゃうしいいよ。ありがとう』


『帰る時は連絡入れろよ?』


『うん』


そんな返事をしたけど、きっと私は入れない。


あとで冬夜くんに謝らなきゃ、なんて考えながらも帰る準備を進める。


ことの発端は昨日の夜だった。
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