クールなご主人様は溺愛中
その時私は、いいことを思いついた。


冷蔵庫から使った食材は、冷蔵庫の紙に書くことになっている。


その紙に冷凍うどんと卵を書くと、そのふたつを取り出した。


お鍋を使って、うどんを作る。


ふわふわの卵になるように卵を最後に入れて、出来上がり。


私が唯一何も見ずに作れるメニュー。


母と妹が外食した時とか、よく食べてた。


1人で食べるご飯は、寂しかったけどこのうどんで少しだけ元気になってた。


今日、1人でご飯食べたくないや。


自分の部屋に持っていこうとしていた今日の夕ご飯の箸を片付ける。


そのうどんと、彼がいつも使ってる箸とれんげを持って、部屋へ向かった。


まだ明かりがついているのを確認して、ノックする。


「誰だ」


夜中だからか、警戒されてる。
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