クールなご主人様は溺愛中
「もしかして、夕飯、食べてねーの?」


「うん。1人で食べたくなくて」


「ここ、持ってこいよ」


「え」


「一緒に食ってやる」


少し上から目線だったけど、私には充分嬉しい言葉だった。


「うん!」


急いでご飯を取って、戻ってくる。


「そんな急がなくても」


「一緒に食べたいの!」


「てか、お前、敬語外れてね?」


あ......。


「ごめん、なさい......」


気づいて落ち込む。


「いいよ。そのままで」


「えっ?」


いいの......。


「俺のことも、名前で呼べよ。様とか付けんじゃねーぞ。里奈」


呼び捨てで呼ばれた名前にジーンとする。


「うん。冬夜くん」


そう言うと、自分の頬がじわっと熱を持つ。


「真っ赤」


「......」
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