クールなご主人様は溺愛中
目を開けると、もうすっかり見慣れた天井があった。
「とう、や、くん......?」
ベッドを枕のようにして、冬夜くんは眠っていた。
私......、あ、そうだ、体調崩して......。
ズキズキと痛む頭は、その証拠。
今、何時?
時計を見れば、9時を指している。
「え、冬夜くん、学校は......?」
そう呟いてみるけれど、返事はない。
朝なのに、眠っちゃうとかどれだけ毎日無理してたんだろう。
目の下にできたクマがその証拠だった。
「......おやすみ」
手を話そうとしたけど、余計にぎゅっと握られた。
それなら甘えてしまおうと、もう1回寝ることにした。
次に起きたのは、お医者さんが私の診察に来た時だった。
「最近の生活習慣を聞く限りは、過労でしょう」