クールなご主人様は溺愛中
授業が長引かなければ来れたらしいんだけど、ついてない。


「じゃあ、2人で歩いて帰ってきます」


『え、でも、少しお待ちいただければすぐにお迎えに上がれます』


「大丈夫です。何かあったら、私の命に変えて守りますから」


『......では、困ったらすぐに連絡してくださいね』


「はい!」


なんだか、楽しい帰り道になる気がする。


ワクワクしながられんげちゃんとおしゃべりをして待つ。


って、なんで私こんなに楽しみにしてるんだろう。


「あ、もうそろそろ行かなきゃ」


時計を見て、れんげちゃんと2人で教室を出る。


メイド・執事科の校舎を出ると、れんげちゃんと別れて、普段車が来るところに待つ。


たぶん、冬夜くんがそこに来るはずだから。


行ってみれば、予想通り冬夜くんがいた。
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