クールなご主人様は溺愛中
いや、そうじゃなくて!


「寄り道、怒られない?」


「別に、へーき」


怒られるのは、私かもしれない。


でも、冬夜くんが楽しそうなら、別に怒られてもいいかな、なんて。


列に並ぶと、前後の女の人のお客さんからとてつもない視線を向けられてる冬夜くん。


そりゃね、かっこいいもん。


でも、この人は......。


「ね、あなたもクレープ好きなの?」


なんにも恐れず、冬夜くんに話しかけてくる女の子。


隣にいる私なんて、目に入ってないみたい。


「......別に」


「え」


「てか、誰」


冷たい声に、私まで怯えてしまう。


「あ、ごめんなさい」


そう行ってらその子たちは去っていってしまった。


それを見て、前後のお客さんたちも冬夜くんを見るのをやめる。
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