クールなご主人様は溺愛中
前の家で少ないお小遣いを必死に貯めてたから、それを使おうと思ったんだけど......。


当たり前のように財布出すし、なんか文句ある?って睨まれたから、ありがたく受け入れることにした。


その代わり、今日の夜食は気合いを入れようと思いながら。


「ね、冬夜くん、クレープ食べたかったんじゃないの?」


「いや、里奈がなんか、食べたそうだったから」


「......」


思わず、黙ってしまった。


「なんか文句あるかよ」


あ、ちょっと不機嫌。


「んーん。嬉しいなぁって」


「そ」


冷たい。


でも、2人を包む雰囲気は暖かい。


「あ、アイス溶けてる」


えっ!


そう言われて見てみれば、アイスがとろっと溶けだしていた。


すぐに食べ始めると、アイスの冷たさに頭痛が走る。
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