クールなご主人様は溺愛中
「自分でやってきたくせに......」


顔をあげられないけれど、呆れられてる気がする。


「ま、男慣れしてねーだけだろ。アイス、垂れてる」


「えっ!」


慌ててクレープの続きを食べるけど、追いつかずに手に垂れてきてしまった。


「あ!」


もう大急ぎでクレープを食べ終わると、手がベタベタ。


「冬夜くん、手、洗ってくるから待っててもらってもいい?」


「ああ。行ってこいよ」


ヒラヒラと手を振る彼に感謝しながら手洗い場所があるであろう、トイレへ向かった。


石鹸でしっかり手を洗って、トイレを出る。


「君、可愛いじゃん。あれ、その制服......」


「お嬢様じゃん。1回そういう子と遊んでみたかったんだよね、俺」


知らない男の人に声をかけられた。


これ私、どうすればいいの......。
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