クールなご主人様は溺愛中
「里奈ちゃん、じゃあ、また始業式にね!」


「うん!じゃあね」


次の日、れんげちゃんと別れるといつもと同じ所へ向かう。


もう冬夜くんが先にいて、ここから歩いてショッピングモールまで行く。


5分くらいだから、歩いて行くことにした。


前のこともあったし、冬夜くんは心配そうだったけど、
なんだか申し訳ない気がして、迎えに来てもらうなんてできなかった。


歩くって行った時、冬夜くん、すごく嬉しそうだったし。


「行こ、里奈」


2人で歩き出すと、冬夜くんが私にピッタリくっつく。


「ね、なんか、近くない?」


話しかけるために上を向くと、ほとんど真上に彼の顔がある。


「だって、また里奈が連れてかれたらどうすんの」



あ、だから......。


「そっか」


「ん」
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