クールなご主人様は溺愛中
もう、私たち一般人とは感覚が違うんだ。


そのお店で私は、パジャマ3着と部屋着2着を買ってもらった。


「いいか?前着てたやつは捨てろ」


なぜか、そう念押しされたけど......。


一通り買ったし、帰っちゃうのかな。


言うべきか、悩む。


中学生半ばから、変えていない下着。


もう、子供用のブラじゃキツいよ。


「......里奈、そこも行ってこい」


冬夜くんが少し顔を赤くして私を見ている。


「......なんでわかったの」


冬夜くんが指してるのは、下着屋さんだった。


「洗濯係に聞いた。明らかにサイズあってないって」


いつも洗濯をしてくれる人の顔を思い浮かべる。


「あ、測ってもらえって言ってたぞ」


「あ......うん」


なんとなく恥ずかしく思ったけど、結果オーライかもしれない。
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