クールなご主人様は溺愛中
予想外の話に驚く。


世話係が一緒に行くものだと思ってた。


「里奈さんは、自信を持っていいと思いますよ」


励ましの言葉に私も自然に笑う。


「はい」


胸がきゅうってなってすごく嬉しかったのは、きっと信頼されてるのがわかったから。


恋心じゃない。


自分を無理やり納得させて、気付かないふりをする。


高鳴る気持ちを抑えながら、準備をする。


どれだけ持っていけばいいのか分からないから、明日いるものは残して、荷造りをした。


部屋に荷物を取りに来た里咲さんに預ける。


「里奈ちゃんが明日からいないと思うと寂しいわね」


「すぐ、帰ってきますね」


「2人だけなんでしょ?楽しんでね」


「はい!」


そう返事をすると、里咲さんが私の耳元でコソッと話す。


「襲われないようにね」
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