クールなご主人様は溺愛中
だから、1時間後に夜食を作るだけ。


眠気が襲ってきたけれど、少しでも夏休みの間宿題を進めておきたくて、
一つだけ荷物に入れたなかった宿題を進める。


メイドや執事をしている人も多いから宿題は少ない方だと思うけど、
裁縫の課題にどうしても時間がかかるから他のを進めておきたかった。


数学を解いていたら、すぐに1時間経ってしまった。


台所へ行って夜食を作る。


今日は、焼きうどん。


どんどん増えるレパートリーが嬉しくてしょうがない。


「冬夜くん?」


ノックして声をかけると、返事はない。


この前決めた、2人だけの入っていい時の合図。


返事がめんどくさいと言った冬夜くんと、勝手に入れないと言った私のお互いの中間択だった。


「美味そ」


焼きうどんを渡すと嬉しそうに食べ始める。
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