クールなご主人様は溺愛中
その姿を見て、私も嬉しくなる。


「里奈も食べろよ」


そう言って、冬夜くんは私に箸で持った焼きうどんを差し出す。


もう、最近の日課だ。


一応夜ご飯は一緒に食べてるけど、食べる量の少ない私を心配して、少し私に食べさせる。


「ほら、口開けろ」


最初は拒んだけれど、もう慣れてありがたく貰うことにしている。


口を開けて焼きうどんを食べると、満足そうに冬夜くんは笑う。


つられて私も笑う。


そして、どうしようもなく胸が高鳴るの。


いつもそのドキドキを知らないフリしながら冬夜くんとたわいない話をする。


けれど、今日はそうはいかなかった。


ご飯を食べ終えるととてつもない眠気に襲われる。


冬夜くんが楽しそうに話すから、もう少しだけ一緒にいたいから、頑張ってまぶたを上にあげる。
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