クールなご主人様は溺愛中
「まだ言ってませんでしたね。柴崎(しばさき)と申します。坊ちゃんの方は、ご自分で聞いてみてください。教えるなと、言われておりますので」


一瞬、意地悪を言われたのかと思ったけど、柴崎さんの表情は、ただただ優しい。


「......教えて、貰えるでしょうか」


「もちろんです。今までのメイドと、あなたはどこか違うものを感じます。きっと、打ち解けられますよ」


少しだけ、勇気を貰えた。


「はい」


その後は、メイドの仕事などのことを教えて貰って、一日が終わった。
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