クールなご主人様は溺愛中
「大きい......」


別荘の前に立ってみて本気でそう思う。


ここまで電車で3時間。


お昼ご飯は、さっき食べた。


「ここで、1ヶ月?」


「ああ」


2人で住む広さしてないでしょ。


「あら、冬夜くんじゃない」


圧倒されてると、近くから声がする。


「あ、おばあさん、久しぶりです。」


誰、だろう......。


「あら、隣の子は彼女かい?」


なっ......!


「違うって、俺の世話係」


「でも、冬夜くんが女の子と来るなんて初めてじゃない?」


「......まあ」


恥ずかしそうな冬夜くんと楽しそうなおばあさん。


「こんにちは、私、隣の家に住んでるの。困ったことがあったら、なんでも言ってね」


「はい!私、澄野里奈ですよろしくお願いします」


「里奈ちゃん、よろしくね」


優しいおばあさんだなぁ。
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