クールなご主人様は溺愛中
おばあさんと別れて、いよいよ家に入る。


とりあえず、庭が広い......。


あのおばあさんは、お隣さんと言ってもだいぶ家が離れていた。


家の中に入ると、広い玄関。


リビングも広くて、キッチンもすごく綺麗。


「ここは、里奈の部屋な」


2階に上がれば、冬夜くんの部屋と私の部屋は隣だった。


「荷物は置いてあるし、家具も大体揃ってるから荷解きしようぜ」


「あ、手伝う......」


そう言うと、冬夜くんに首を横に振られた。


「ここには、2人しかいねーんだ。主従関係なんてこの休みの間はいらない。2人で、のんびり暮らそうぜ」


「でもっ」


そんなの、私、いいの......?


「じゃあ、飯はお前が作って?」


それなら、いいのかな......。


「俺、お前の飯が食べたい」
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