クールなご主人様は溺愛中
「里奈ー、晩飯どうする?」


ガチャっと、ドアが開いた。


「わっ、だめ!」


時すでに遅し。


バッチリ、冬夜くんに散乱している2つのそれを見られる。


「うわ、ごめん」


焦ったように言うけれど、出ていく気は無いらしい。


「......お前、そんなのすんの」


できるだけ見ないように、彼は指さした。


大人っぽい方のを。


「いや、これは、貰ったやつでして......。もうちょっと、大人になったらしようかなあっと」


「ふうん」


「......」


「......」


「で、ご飯の話だったよね!」


不自然なことはわかりきりながらも、話を戻す。


その間に、下着も紙袋の中に戻した。


「あ、ああ。食材ねーんだけど、作るか?
別になんか買ってきてもいいけど」
< 88 / 268 >

この作品をシェア

pagetop