クールなご主人様は溺愛中
「うう」
次の日、スマホのアラーム音で目を覚ました。
「......ねむい」
昨日の疲れからか、十分に寝たはずなのに寝足りない。
ふかふかのベッドに甘えそうになるけど、気合いでベッドから降りれば、何とかなった。
メイド服に着替えて、昨日言われた集合場所へ向かう。
とにかく広くて迷子になりそう。
ここ......かな。
とりあえずドアを開けてみる。
中には、似た服を着た女の人達、奥には柴崎さんが見えた。
「ねえ、新人さんってあなた?」
優しい表情をした女の人だった。
「私、里咲(りさ)。あなたとは1番、歳が近いと思うわ。よろしくね」
差し出された手を握る。
「はい。私、里奈です」
「里奈ちゃん、よろしくね」
2人で笑いあった時、柴崎さんが話を始めた。