クールなご主人様は溺愛中
何よりも、そこだった。


どうして、ただの使用人にそこまでできるのか。


ここまで、優しくしてくれるのか。


「それは......」


冬夜くんの顔が赤くなった。


「......」


何も言ってくれない、というより言っていいのか悩んでるようだった。


「大事なんだよ。里奈には、笑ってて欲しい」


「......」


なんて、嬉しい言葉だろう。


笑ってて欲しい、この言葉がこんなにも嬉しいものだなんて知らなかった。


「だから、俺が好きでやってる事だ。気にすんな、甘えてろよ」


「......うん」


まだ、遠慮はすると思うけどきっと前より申し訳なさは消えるんだろうなぁ。


その後は、2人で買い物をしてショッピングモールを後にした。


家に帰って、片付けをするとハンバーグを作り始めた。
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