クールなご主人様は溺愛中
それをテーブルに並べて向かい合って座った。


「いただきます」


「いただきます」


普段、二人で食べてるご飯も美味しいけど、一緒に作ったからか、それとも同じものを食べているからか。


もしくはその両方か。


いつもの何倍も美味しく感じられた。


「美味しいね」


「ああ。美味い」


同調してくれたのが嬉しくて、笑みが少しだけこぼれた。


「あれ、顔、赤い......」


冬夜くん、顔が真っ赤......。


「っ、うっせ」


ふふっ、なんか、可愛い。


「ふふっ」


「笑うなよ」


「いいじゃん」


ご機嫌の私と、怒ってる冬夜くん。


でも、2人とも笑っていた。
< 93 / 268 >

この作品をシェア

pagetop