お姫様は自由に恋がしたい。
消灯してもなんだかドキドキして眠れない。
ブレイブのこといつから1人の男性として
素敵だと思うようになったかしら。
-----出会ったのは多分、15歳の時。
突然お父様に紹介された。
「彼はな、リアナンと歳は一緒なんだが剣の才能がとても素晴らしい。
リアナンもどんどん素敵な女性になっていくだろう?
危険な目に遭ってはいけないからな、
お嫁に行くまではブレイブにしっかり守ってもらうんだぞ」
私とあまり背丈の変わらない彼、
殿方関わる機会もあまりなかったから
なんて声をかけたらいいのか
分からなかったけど
「そう、ブレイブさん。これから宜しくお願い致します」
私の挨拶に彼は微笑んで
「よろしくお願いします、姫様。
ブレイブで結構です。」
「まあ、それなら私もリアナンで大丈夫よ。」
「はい、それではリアナン様。
必ずあなたをお守りします。」
初めて交わした会話はそのくらい。