お姫様は自由に恋がしたい。

「本当にリアナンは真面目だな〜、昔から」


いつにも増して笑顔で話しかけてくる
お父様。

それがなんだか不気味でたまらない。


「前から言ってるじゃない、私は‥‥」


私の言葉に被せるようにお父様は言う。


「リアナンのためにお父様が婚約者を
決めてやったぞ。

お相手もこんな美人な姫となんて光栄ですとお喜びだ。」

「こ、婚約者〜!?」



そりゃあ家柄的にいつかはって
思ってたけど、

早く結婚しろと言わんばかりに話を
進めすぎですお父様!!!


「近々パーティーがあっただろう?
そこにお呼びしているから顔合わせをしてみるとよい」



焦る私の思いとは裏腹に楽しげにお父様は話を進めていく。
< 3 / 13 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop