お姫様は自由に恋がしたい。
「あら、嬉しいことを言ってくれるわね」
落ち込みそうになっていた気分が
少し晴れる。
「まあ、リアナン様には今気になる殿方がいるなんてお父様には内緒ですものね。」
ニヤッと笑って私をみる。
その言葉に思わず勢いよく立ち上がった。
「ラ、ラナ‥!気付いてたの?」
そう言われて1人頭に浮かぶ相手がいる。
鼓動も早くなるのが分かる。
「私はリアナン様の御付きであり、親友でもありますから!
お見通しですよ?」
そう言いながらそろそろ上がりましょうかと私にタオルをかけてくれる。
私ってそんなに分かりやすいのかしら‥‥。