お姫様は自由に恋がしたい。
少し長めの前髪から覗く瞳も綺麗。
つい見惚れてしまうわ。
「ブレイブさん、リアナン様の婚約の話聞かれましたか?」
ぼーっとしている私の横からラナが言う。
「ああ、お聞きしてますよ。
姫様はみんなの憧れの的ですからね。
どんな殿方なのか気になるところですが、きっと素敵な方なんでしょう。」
そう彼は微笑む。
うん、そうよね。そりゃその反応になる。
そこからブレイブとはおやすみの挨拶を交わし別れた。
「リアナン様。
落ち込むことはないですからね!
彼もあれは本音じゃないと思います!」
ラナも満面の笑みで言う。
そんなにバレバレだったかしらと私は驚く。
「あ、あのね?
別に彼がす、好きとかではないのよ?
ただ素敵だなって‥」