愛されたい。

愛されたい。

私は小さい時、おばあちゃんの家にいた。

お母さんは夜の仕事をしていて、寂しくないようにと…

保育園の時なんてお母さんの記憶はほぼない。

小学校に上がると同時に私はお母さんと一緒に暮らすことになった。

理由は小学校から近いから。

月が出る時間は一緒に居れないけど、太陽がある時間は一緒に居れる。

でも私は学校…

小学校に上がってやっと一緒に暮らせるのに一緒に住んでるのに……

一緒じゃない。

夜は好きだけど少し怖かった。

夜ご飯も1人、夜テレビ見るのも1人。

全部全部1人。

お母さんが夜の仕事してると知ってる友達は「え！夜一人なの？！いいじゃん！｣って言うけど実際は微妙だった。

だってみんなが家族と夜ご飯を食べる時も家族で夜、話す時も私の家は1人だから。

お母さんは仕事上、酔っ払って帰ってくる日々、お酒臭い。

今日は飲みすぎたんだな。

でも明日はお仕事休みの日だし、一緒に遊べる？そう思っても、二日酔いや体調不良でずっと寝てる。

そんな日々が続いた。

中学生に上がる時にはもう期待なんてしなかった。

どうせ遊べないから。