生きる理由をキミに沈めて、笑顔で私を忘れてください














ゆっくりと私の手を引いて、
純喜は一度家に私をあげてくれた。







今日はクリスマスということで、
両親が旅行中らしく、泊まって行けと言ってくれた。








今はまだ、脳のがんのことは言わないでおこう。









家には純喜の中学生の弟がいるらしく、
少し気まずいな…と思っていたけれど、






夜中の12時を回っていたこともあって、
弟さんはもう眠っているようだった。







「風呂、使って。着替えは俺の部屋がとりあえず貸すから。制服は乾燥機入れといて」







そう言って、純喜は私に部屋着を渡してくれた。







お風呂に入って髪を乾かして、
純喜から貸してもらった部屋着を着た。








身長が高い彼の上着はブカブカだったけれど、
一晩寝るだけだ、と諦めた。




















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