生きる理由をキミに沈めて、笑顔で私を忘れてください
君を忘れられない理由
次の日学校へ行くと、
ミサと和馬が私に駆け寄ってきた。
純喜と話して、
海から飛び降りたことを言うのはやめようということになった。
「ごめんね、オヤにキツイこと言われちゃってさ、また逃げてきちゃった」
そう笑う私に、2人は渋々気をつけて…
辛かったらいつでも行くから。
と優しく返してくれた。
こんなに優しい友達が、他にいるだろうか。
そんな私を見つめる視線を感じた。
…ナナだ。
ナナは同じクラスで、
クラスでいうカーストでも、トップに君臨するような女だ。
私たちみたいな平和な4人とは逆に、
いつもいざこざの絶えない女子グループで固まっている。
そんな私を見て、
面白くなさそうに顔を晒したナナに、ため息を吐いた。