生きる理由をキミに沈めて、笑顔で私を忘れてください
「ちょっと恋純はさぁ、御目当ての男子とかいないわけ〜?高校生よ?青春よ?JKなのよ!?」
そういうミサに、
体育館をグルーッと一通り見るけど…
「いない…かな、この中には」
そう答える私に、
ミサは意外そうな顔をして食いついた。
「この中に?ってことは」
「名前も知らないような人だよ。
ミサも知らない人」
そういう私に、
さらに興味津々そうにミサは質問をする。
「え、!初耳なんですけど!
どこで出会ったの、いつ!?どんな人!?」
「えー、中学3年生の…クリスマスかな」
…あの日は忘れない。