生きる理由をキミに沈めて、笑顔で私を忘れてください
海の光に反射した彼の瞳がとても綺麗で、
なんだか心がジーンと来た。
彼はそのまま私に近づいてきて、
私を抱きしめた。
「ごめん、恋純」
泣きながらそういう彼に、
なぜか私まで涙が溢れてきた。
「ミサから、恋純の様子がおかしいって聞いて…
ただただ走ってた」
そんな純喜が、
どうしてここにいるのだろうか…
「…どうしてここが?」
「…たまたま、
あ、汽笛の音が聞こえたから」
「…」
ゆっくりと私から離れれて、
純喜私の瞳をまっすぐに捉えた。
「…辛いよな?」
「……」
「俺は、まだ…何もできなくてごめん
助けるって約束したのにっ」
「……」