生きる理由をキミに沈めて、笑顔で私を忘れてください
どうして彼はそんなことを言うのだろうか。
約束なんて…そんなの頼んでないのに。
「…今の俺には、
俺には、お前助けることができない…」
…そんなことに、
純喜は負い目を感じていたのかと、
私まで悲しい気持ちになった。
…それだけではない、
私はどうせもうすぐ死ぬのだから。
「…生きる意味がないなんていうなよ」
「…」
「…しっかり恋純は、俺の生きる理由になってるよ」
「…え?」
「ミサも和馬も。恋純がいないとダメなんだよ」
真剣にそういう純喜に、
私は涙が溢れてきた。