氷菓と煙草
氷菓と煙草
ガラリと勢い良く窓を開け真夏の熱気を吸い込む。
もう夜だというのに涼しい風のひとつも吹いてはいない。
ベランダにずっと置いてある黒いサンダルが真夏の空気と昼間の日光を浴びて生ぬるくなっているのを足の裏からひしひしと感じた。
それでも私はキャミソールを1枚だけ着てベランダから真新しいアイスを片手に身を乗り出す。
そして、私がベランダから身を乗り出したのと丁度同じタイミングで
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