氷菓と煙草



「っと、やっほおお(届)いた。」



数秒後、やっと届いたおっさんが私の持っていたアイスを口に含む。



おっさんがそのまま舌をアイスに這わせる。



私はそれを見て“なんか犬みたいだな”なんてどこか暑さにやられているような感想を持っていた。



おっさんを良く見てみると口内でなにかが鈍く光った気がした。



最初は銀歯かなにかかと思ったが、違った。



それは歯ではなく舌から生えていた。



舌ピアスかなにかだろうか。


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