天馬くんは危険です!〜イケメン男子と政略結婚〜
「なにここ……すごい綺麗!」
「そう?」
「そう?って!普通住めないからこんなとこ!」
私は興奮して窓の方に近づいた。
23階からの景色は高すぎてちょっと怖かったけど、夜景が綺麗すぎて感動した。
すごいなぁ……。
振り返ると広々としたリビングに部屋が他にも二つくらいあって。
家具とかもあんまないな……1人じゃ広すぎるくらい。
でも……ここにも歴代の彼女とかが遊びに来てたんだろうか。
そうだ、この前天馬くんが遊んだ女の子たちや、本気で付き合ってた子も……。
考えたら胸が痛くなって。
大きいソファに座るとため息が漏れた。
「なんか飲む?コーラとかしかないけど」
天馬くんが大きい冷蔵庫を開けると中は空っぽで。
「料理とかしないの?」
「たまにするけど、ほとんど外食とかコンビニばっかかな。疲れてやる気ねーし」