天馬くんは危険です!〜イケメン男子と政略結婚〜
「おっさん、いつもお前にあんな感じなの?」
「あー、うん……私嫌われてるみたい。何かした覚えもないんだけどね?再婚した当初はそんなんでもなかったんだけど……」
「俺のせい、かもな」
「え?なんで?天馬くんのせいなわけないじゃん」
笑い飛ばしたのに、天馬くんは少しも笑っていなくてドキッとした。
「ブレスレットの件は誰かが仕組んだんだろーな」
「ま、まさか……」
「勝手にバッグん中入るわけねーだろ?」
「そうだけど」
誰かが私のせいにしようとしてたなんて考えたくない。
だってうちには義父とお母さんと咲しかいないんだから。
なんだか怖くなって身震いした。
そんな私の事を見て、天馬くんは私の頬っぺたを引っ張った。
「いたっ!」