天馬くんは危険です!〜イケメン男子と政略結婚〜
「私……自分が思ってる以上に天馬のこと忘れられてなかったみたい。さっき久しぶりに会って確信したんだ。まだ好きだって」
「そっか……」
「あっ……ごめん、自分勝手に言っちゃったけどお姉ちゃん、天馬のこと……」
「ううん!好きとかじゃないよ!?友達としていいやつとは思ってたけど、恋愛とは違うしっ」
咄嗟に嘘をついてしまった。
だって咲があまりにも辛そうにしていたから。
「ほんとに……?気つかってない?」
「ないない!」
それを聞いて少しほっとした表情を見せた咲。
「よかった。天馬は幼馴染だったけどずっと私の片思いでね、中学の時やっと付き合えて……でも天馬のお父さんは私と付き合うことに反対だったみたい」