天馬くんは危険です!〜イケメン男子と政略結婚〜



「な、なんで!?私は別に……」


お母さん、私の気持ちに気付いてる!?


「最近のちひろ、すごく楽しそうにしていたから……天馬くんとうまくいってるのかなって思っていたの」


「そう……?普通だよ……天馬くんとは友達みたいな関係だったし」




嘘。


三回もキスしちゃったんだよ。


あの時の事は今も鮮明に覚えている。


でも……


もう思い出したくない。


「まだあなたは高校生なのに無理なこと押しつけちゃって申し訳ないって思っていたけど……最近天馬くんと会うと楽しそうにしているちひろを見て、お母さんも嬉しかったのよ」


「それは……本当に友達として……一緒にいて楽しかったからだよ」


これ以上話していたら泣きそう。


お母さんにはバレてしまう。


< 136 / 250 >

この作品をシェア

pagetop