天馬くんは危険です!〜イケメン男子と政略結婚〜
瑠実は本気で心配してくれたり、怒ってくれたり。
側にいてくれたおかげで少し元気を取り戻せた。
「じゃ買ってくるから席とっててー?」
「オッケー」
今日は早めに食堂に着いたから、席が選びたい放題だ。
窓際の席に行こうとした矢先、「倉木さん」と呼ばれた。
声を掛けてきたのは笑顔の高峯くん。
とっさに周りを見渡したけど、天馬くんはいない。
だいたい高峯くんと一緒にいるのに、今はいないんだな……。
「高峯くん、どうしたの……?」
「あのさ、突然だけどこれ一緒にいかない?」
高峯くんがスマホの画面を見せてきた。
そこには美味しそうなパフェがズラリ。
「ここって、最近できたばっかのパフェ専門店!?予約しないと入れないって言う……そしてその予約も難しいとか!」
「そうそう!俺のいとこがバイトしててさ、予約取ってくれるっていうんだけど一緒に行く人いなくて」