天馬くんは危険です!〜イケメン男子と政略結婚〜
男友達からの……
翌日、帰りの挨拶のあとすぐに高峯くんが私の席までやってきた。
「倉木さん帰ろっ」
そう言った瞬間、近くにいたクラスメイトたちの視線を一斉に感じた。
「えっ光と付き合ってるの!?」
「まさか!違うよ!」
咄嗟に天馬くんの席の方を見たけど、すでに帰ったのかどこにもいない。
ほっとしてしまった。
今の聞かれたくないって思っちゃった。
「あーそんなすぐに否定されると傷つくなー」
横で高峯くんが残念そうに笑っている。
「あ、ごめ……」
「謝られるのも辛いんだけど。まぁいいや、いこっか!」
高峯くんは私のバッグを持って歩き出した。
「えっ高峯くんいいよっ自分で持つ!」
瑠実の方を見るとなぜかニヤニヤして手を振ってきた。
うー。この前瑠実が変な事言うから余計な事考えちゃう。
とりあえず私は高峯くんの後を追った。