天馬くんは危険です!〜イケメン男子と政略結婚〜


「オープンして結構経つのにすごい人だね!?」


「うん、いとこに感謝だな」


店内はオシャレなモノトーンの内装で、多くの人で混みあっていた。

甘い香りが漂ってきてお腹がすく。


「いらっしゃーい」


「よ!」


高峯くんのいとこらしき男の子が、私たちを出迎えてくれた。


「彼女?」


「んー。席どこ?」


え?

『んー。』って。


高峯くんなんでそこ濁してるの?

上の空だった?


ちょっと動揺したままテラス席に案内された。


森の中にいるようなテラス席は、自然いっぱいですごく気持ちが良い。


でもさっきのことが少し気になる。


「ん?固まってどーした?」


「いや……高峯くんさっきいとこくんに彼女かって聞かれたときさ……」


「あー、さっきも言ったじゃん、今日は俺が彼氏だって」


そう言ってにっこりと微笑んでくる。



< 155 / 250 >

この作品をシェア

pagetop